HubSpot 2023年3月のアップデート:色付きの取引タグとランダムサンプルリスト
2023年3月のHubSpotアップデートの目玉は、Sales Hub Starter以上で色付きの取引タグを作成でき、案件の優先順位を目で見て判断できるようになった点です。管理者によるEメールのログと追跡設定の一括管理、ランダムサンプルリストもあわせて紹介します。2023年3月時点の情報です。
2023年3月のHubSpotアップデートで最も実務に効いたのは、色付きの取引タグです。条件に合う取引に色付きのタグが付くため、パイプライン上でどの案件を優先して追うべきかがひと目で分かるようになりました。対象はSales Hub Starter以上です。
もう1つ使いどころが広いのが、リストから指定した割合を無作為に抜き出せるランダムサンプルリストです。施策をいきなり全体に打たず、まず一部で試せます。
この記事は2023年3月時点の情報です。 HubSpotは毎月機能が更新されるため、機能名・画面の位置・対象プランは現在と異なる可能性があります。設定する前に、最新の仕様をHubSpot公式のヘルプで確認してください。
色付きの取引タグで何ができるようになりましたか?
対象となるプラン:Sales Hub Starter以上
取引に色付きのタグを付けて、優先順位を目で見て分かる形にできます。 設定⚙ → オブジェクト → 取引 → パイプライン → 取引タグ、の順に作成します。
下の画面はタグの例です。取引額が1,000万円以上のものに赤色の「Big Deal」タグが付く設定になっており、一覧上で優先度が判断できます。

効くのは、案件数が多く、金額も期日もばらついているパイプラインです。一覧を上から順に見る運用から、色で拾う運用に変えられます。 案件管理の考え方そのものはCRMとSFAの違いで整理しています。
管理者が他ユーザーのEメール設定を変更できますか?
対象となるプラン:全て
スーパー管理者が、各ユーザーのEメールのログ記録とトラッキング設定をまとめて変更できるようになりました。 設定⚙ → オブジェクト → アクティビティー → Eメールのログと追跡の設定、の順です。HubSpotセールス拡張機能が必要になります。

この設定は個人の設定より優先されます。 担当者ごとに記録の有無がばらついていると、後から履歴を見たときに抜けが出ます。組織としてルールを揃えたい場合に使う機能です。
ランダムなサンプルリストは何に使いますか?
対象となるプラン:Marketing Hub Professional以上
任意のリストから、指定した割合を無作為に抜き出したコンタクトリストを作成できます。 コンタクト → リスト → アクション → ランダムサンプル、の順です。

使いどころは、全体配信の前に10%だけで反応を確かめるテストです。抽出が無作為なので、特定の属性に偏らない形で母集団の傾向を見られます。配信設計そのものはリードナーチャリングで扱っています。
2023年3月のアップデートは、何から手をつけるとよいですか?
契約プランによって着手できるものが変わります。
| 契約 | 先に試すもの |
|---|---|
| Sales Hub Starter以上 | 取引タグ。金額や期日など既存のプロパティーで条件を作る |
| Marketing Hub Professional以上 | ランダムサンプルリスト。次回配信の10%テストから |
| 全プラン | Eメールのログと追跡の設定を組織で統一する |
取引タグは、条件に使うプロパティーが埋まっていないと機能しません。 先に入力ルールを決めてから設定すると空振りしません。CRMの初期設計はCRM導入の流れをご覧ください。
この月の他のアップデートはどこで確認できますか?
HubSpotの製品アップデートは毎月まとめて公開されています。ここで取り上げた3件以外の内容や、その後の仕様変更については、HubSpot公式のヘルプおよび製品アップデートのページで確認してください。
アップデートは製品・機能・プランごとに対象が分かれています。自社の契約内容と運用状況に照らして、使えるものだけを拾うのが現実的です。
HubSpotの設定や運用設計のご支援はHubSpot導入支援とCRM導入・運用支援で行っています。ご相談はお問い合わせよりお願いします。
FAQよくあるご質問
Q. 2023年3月のHubSpotアップデートで、特に影響が大きかったのは何ですか?
色付きの取引タグです。対象はSales Hub Starter以上で、設定、オブジェクト、取引、パイプライン、取引タグの順に作成します。条件に合う取引に色付きのタグが自動で付くため、ボード上で優先して追うべき案件がひと目で分かります。ほかに管理者によるEメールのログと追跡設定の一括管理、ランダムサンプルリストが追加されました。
Q. 取引タグはどのように設定しますか?
設定アイコン、オブジェクト、取引、パイプライン、取引タグの順に進んで作成します。対象はSales Hub Starter以上です。記事内の例では、取引額が1000万円以上のものに赤色のBig Dealタグが付くように設定しています。金額のほかにも条件を指定でき、色で区別することで一覧上の優先順位が判断しやすくなります。
Q. 管理者が他ユーザーのEメール設定を変更できますか?
できるようになりました。対象は全プランで、HubSpotセールス拡張機能が必要です。設定アイコン、オブジェクト、アクティビティー、Eメールのログと追跡の設定の順に進むと、スーパー管理者が各ユーザーのログ記録とトラッキングの設定を変更できます。この設定は個人の設定より優先されるため、組織として一括で運用ルールを統一できます。
Q. ランダムサンプルリストは何に使いますか?
対象はMarketing Hub Professional以上です。コンタクト、リスト、アクション、ランダムサンプルの順に進み、任意のリストから指定した割合を無作為に抜き出したリストを作成します。全体に配信する前にまず10パーセントだけで反応を見る、といったテスト配信に使えます。抽出が無作為なので、母集団の傾向を偏りなく確認できます。
Q. この月のアップデートは、今も同じ仕様ですか?
この記事は2023年3月時点の情報のため、現在の仕様は確認できていません。HubSpotは毎月アップデートを公開しており、機能名・メニューの位置・対象プランが変わることがあります。設定する前に、HubSpot公式のヘルプで最新の内容を確認してください。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/濱津 舞(AEO/CRM・MA 導入・運用)。 2024年4月8日公開/2026年8月14日更新。