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HOME MEDIA 営業・インサイドセールス 2024年4月8日

SFAを活用すると何ができる?機能とデータ管理の実践ポイント

SFAは案件の進捗・活動の記録・売上予測を1か所に集める仕組みです。活用できるかどうかの分かれ目は、貯めたデータを誰がいつ何の判断に使うかを決めているかどうかにあります。ワークフローやスコアリングなど実務で使う4つの機能、データ管理で決める2点、使われなくなる4つの原因までを整理しました。

SFAは、案件の進捗、営業活動の記録、売上予測を1か所に集める仕組みです。 担当者の行動と商談が見えるようになり、止まっている案件に早く気づけます。

活用できるかどうかの分かれ目は、機能の多さではありません。 貯めたデータを「誰が」「いつ」「何の判断に」使うかを決めているかどうかです。ここが決まっていないと、入力するだけの作業になり、忙しい時期から順に記録が止まります。

この記事では、SFAでできることと、データ管理で決めておく点を整理します。

SFAとは何をするツールか

SFAは「Sales Force Automation」の略で、営業活動の管理・自動化を支援するツールです。

主にできることは次の5つです。

  • 営業担当者の行動や商談の可視化
  • タスク・スケジュール管理
  • 定型業務・作業の自動化
  • 自動化や通知による対応漏れの防止
  • 効率化による顧客対応のスピード向上

営業担当者は複数の顧客と案件を同時に抱えるため、タスクとスケジュールの管理を徹底しないと対応が漏れます。SFAではこれらを一元管理できるため、漏れや遅れが出る前に気づけます。

また、定期的に発生する同じ種類の業務を自動化できます。顧客の反応や商談の履歴をもとに確度の高い顧客を特定し、優先してアプローチするという動き方も取れるようになります。

CRMとSFAの役割の違いはCRMとSFAの違いで扱っています。

実務でよく使う4つの機能

1. ワークフロー機能(自動化機能)

定期的に、あるいは都度発生するルーティンワークを自動処理できます。定型的な内容のメール、受注時の書類の作成、次のタスクの登録、項目の更新といった作業が対象です。

これらに取られていた時間を、そのまま他の業務に回せます。

2. スコアリング機能

顧客の興味関心度を点数化し、確度の高い顧客を判別できます。材料になるのは蓄積された顧客データ(反応・行動・問い合わせなど)です。

加点・減点のルールは自由に設定できます。アップセルやクロスセルの機会の見極め、効果が低い顧客の除外にも使えます。配点としきい値の決め方はスコアリングとはにまとめています。

3. 承認プロセスの自動化

見積額や契約で上司の承認が必要な場合、そのやり取りをシステム内で完結できます。担当者が内容を登録すると自動で承認リクエストが送られ、承認されればデータに反映されます。

4. レポート・ダッシュボード機能

複数のレポートを一画面に集約し、目標達成度をその場で確認できます。日別、月次、年次で、売上金額や商談件数といった指標を表示できるため、担当者が別途レポートを作る手間がなくなります。

SFAを使った施策をどう回すか

1. 立案

ターゲット設定

「自社にとっての優良顧客は誰か」を明確にしておくことが出発点です。SFAに入っている顧客情報と商談情報を分析し、的確なターゲットを設定することが最初の一歩になります。

目標設定

売上向上、新規顧客獲得、既存顧客のLTV(ライフタイムバリュー)向上など、具体的な目標を決めます。

2. 実行

タスクの割り当て

関係者にタスクを割り当てることで、進捗と課題を共有し、抜け漏れを防ぎます。

進捗のモニタリング

入力された情報をもとに、目標に対する進捗を確認します。進捗が良くない状態をその時点で把握できるため、管理者が早く手を打てます。

3. 結果の分析

KPIの評価

設定したKPIを評価し、目標の達成度を確認します。

レポートの作成

終了した施策について詳細なレポートを作成し、成功要因と改善余地を次の施策に引き継ぎます。

データ管理で決めておく2点

営業活動で得られる顧客の情報は、そのまま次の判断の材料になります。ただし、入っているデータの質が低ければ、どれだけ機能があっても判断には使えません。

1. 入力する情報を限定する

営業担当者はデータ入力に長い時間をかけられません。手作業での煩雑な入力を最小限に抑えるため、必要な情報を定義し、入力すべき項目を絞ってください。 判断に使わない項目は、どれだけ丁寧に設計しても入力されなくなります。

2. データ品質を維持する

SFAを日常業務に組み込み、その場で更新される状態にすることが前提です。そのうえで、定期的に入力状況を確認し、重複データの排除やエラーの修正といったクリーンナップを行ってください。

同じ会社が複数の書き方で登録されていると、集計した瞬間に数字が合わなくなります。選択式にできる項目は選択式にするだけで、表記のゆれは大きく減ります。

使われなくなる原因と対処

1. 既存のやり方が変わることへの抵抗

新たにSFAを導入すると、既存のシステムやプロセスの一部が変わり、抵抗が発生します。

責任ある立場の人が導入の目的を伝え、全員が使えるようにトレーニングを行ってください。 使い方が分かっていない状態を放置すると、その人から順に入力が止まります。

2. 既存データが整理されていない

不正確なデータをそのまま取り込むと、出てくる数字も信用されなくなります。移行前に重複データを排除し、入力の手順を決めてください。

3. 他の仕組みと切り離されている

メール、カレンダー、名刺管理などと分かれていると、二重入力が発生します。すでに使っているものとつないでから、活用の幅を広げてください。

4. 入力しているかを誰も見ていない

入力状況を定期的に確認し、現場からの意見をもとに運用を改善してください。運用の定着のさせ方はCRMの運用方法で扱っています。

向いている場合と向いていない場合

SFAの効果が出やすい場合

  • 商談の件数が多く、担当者ごとの進捗を一覧で見たい
  • 検討期間が長く、案件の停滞に早く気づきたい
  • 売上予測を勘ではなく数字で作りたい

先に別の準備が必要な場合

  • 営業プロセスが人によってばらばらで、共通の段階が定義できていない
  • 入力する情報を絞る判断ができる人が社内にいない
  • 既存の顧客データが整理されておらず、そのまま移行すると重複が大量に発生する

この3つに当てはまる場合は、ツールの選定より先に整理が必要です。 進め方はCRM導入の流れにまとめています。

まとめ

SFAは案件の進捗、活動の記録、売上予測を1か所に集める仕組みです。ワークフロー、スコアリング、承認プロセス、ダッシュボードといった機能で、営業担当者が判断に集中できる状態を作ります。

ただし、機能を使う前に決めることがあります。 貯めたデータを誰がいつ何の判断に使うか、そして入力する項目をどこまで絞るかの2点です。

営業組織としてこの整備を担う役割の置き方は営業企画部とはで扱っています。

トライエッジではHubSpotやZohoを用いたSFA/CRM/MAの導入と運用を支援しています。支援内容はCRM構築・運用をご覧ください。自社の場合どこから手をつけるべきかのご相談はお問い合わせから承ります。

FAQよくあるご質問

Q. SFAとは何ですか?

Sales Force Automationの略で、営業活動の管理と自動化を支援するツールです。主にできることは5つで、営業担当者の行動や商談の可視化、タスクとスケジュールの管理、定型業務の自動化、通知による対応漏れの防止、効率化による顧客対応のスピード向上です。データを貯めることが目的ではなく、貯めたデータを判断に使えるようにするための仕組みです。

Q. SFAで具体的にどんな機能が使えますか?

よく使われるのは4つです。定型業務を自動処理するワークフロー機能、顧客の興味関心度を点数化して確度の高い相手を判別するスコアリング機能、見積や契約の承認依頼をシステム内で完結させる承認プロセスの自動化、複数のレポートを一画面に集約するダッシュボード機能です。いずれも個々の営業では手が回らない領域を担います。

Q. SFAを導入したのに活用できていません。何が足りないのでしょうか?

データの蓄積で止まっているケースがほとんどです。貯めた情報をどの場面で見るか、つまり営業会議で開くのか、上長が週次で確認するのか、売上予測の作成に使うのかを決めていないと、入力するだけの作業になります。使う場面を先に1つ決めてから、その判断に必要な項目だけを入力対象にしてください。

Q. データ管理では何を決めればよいですか?

2点です。1点目は入力する情報を限定すること。営業担当者は入力に長い時間をかけられないため、必要な情報を定義して入力項目を絞ります。2点目は表記をそろえること。同じ会社が複数の書き方で登録されていると集計した瞬間に数字が合わなくなるため、選択式にできる項目は選択式にしてください。

Q. 成果を出すには何から手をつければよいですか?

すでに使っている仕組みとつなぐことです。メール、カレンダー、名刺管理などと切り離して運用すると二重入力が発生し、忙しい時期から順に記録が止まります。つないで入力の手間を減らしてから、分析や自動化の幅を広げてください。順序を逆にすると、機能が増えるほど入力率が下がります。

出典・執筆:株式会社トライエッジ/伊能 藍子(CRM 導入・運用支援)。 2024年4月8日公開/2026年8月15日更新。

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