HubSpot 2024年9月のアップデート:スコアリングの条件と配点を自社で設定できるように
2024年9月のHubSpotアップデートの目玉は、スコアリングの条件と配点を自社で設定できるようになった点です。コンタクトと会社に行動によるエンゲージメントスコアと属性による適合スコアを設定でき、Enterpriseならその条件をAIが提案します。2024年9月時点の情報です。
2024年9月のHubSpotアップデートの目玉は、スコアリングの条件と配点を自社で設定できるようになった点です。それまではHubSpotが定めたルールによる点数付けだけでしたが、自社の顧客像に合わせた加点設計ができるようになりました。対象はMarketing Hub Professional以上で、公開当時はベータ提供です。
設定できるオブジェクトはコンタクトと会社の2つで、それぞれに**エンゲージメントスコア(行動)と適合スコア(属性)**の2種類を持たせられます。
この記事は2024年9月時点の情報です。 HubSpotは毎月機能が更新されるため、機能名・画面の位置・対象プランは現在と異なる可能性があります。設定する前に、最新の仕様をHubSpot公式のヘルプで確認してください。

この記事は、当社執行役員でHubSpotの新規導入支援と他CRM/SFAからの移行支援を担当している川内崇史が、その月の製品アップデートから実務に効くものを選んで解説したものです。
スコアを自社で構築できると何が変わりますか?
対象:Marketing Hub Professional以上(公開当時はベータ)
これまでの「スコア」のプロパティーはHubSpotが独自に設定したスコアリングルールのみでの点数付けでしたが、自社の顧客に適した条件・配点をユーザー自身で設定できるようになりました。
スコアを設定できるオブジェクトは「コンタクト」と「会社」の2つです。それぞれについて次の2種類を設定できます。
1. エンゲージメントスコア
対象となるコンタクトが特定の自社サイトを閲覧したら何点、特定のCTAをクリックしたら何点というように、直近の行動や興味度合いによる加点の条件を設定できます。
2. 適合スコア
コンタクトが所属する企業の規模や業種、所在地の情報、またコンタクト自身の役職や年齢といった属性情報に応じて加点の条件を設定できます。

さらにEnterpriseプランでのみ利用できる機能として、AIによる条件の提案があります。 自社のコンタクトの中でライフサイクルステージが進んでいった顧客の要素をさまざまな情報から分析し、精度の高いスコアリング条件を提案します。
精度の高いスコアリングができれば、ナーチャリング施策の効果も、ワークフローによる自動化・効率化の質も上がります。スコアの考え方はスコアリング、施策側の設計はリードナーチャリングで扱っています。
フォームの条件付きロジックでは何ができますか?
対象:Content HubとMarketing HubのProfessional以上(公開当時は公開ベータ)
入力内容に応じて、表示する項目を出し分けられるようになりました。 例えば、事前に設定した特定のドメインを含むメールアドレスが入力された場合に、会社情報の項目をスキップ(非表示)にできます。
設定は、マーケティング>フォーム>新規作成/編集>左上のロジックアイコンをクリック>左パネルで、ロジックを追加>ルールを追加>保存し、有効化、の順です。


入力項目が減るほどフォームの完了率は上がります。 すでに分かっている情報を聞かない設計にできる点が効きます。リード獲得の設計はリードジェネレーションをご覧ください。
カスタムオブジェクトでもパイプラインは使えますか?
対象:Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Operations Hub、Content HubのEnterprise
カスタムオブジェクトでも取引と同様にパイプラインを設定できるようになりました。
例えばデータ入力を複数の部署が担当する業務で、パイプラインステージに各部署名を設定しておくと、「今」「どの部署が」どれだけの入力待ちを抱えているかが可視化できます。
設定は、設定>カスタムオブジェクト>パイプライン>パイプラインを作成>パイプライン名の入力>ステージの作成、の順です。

CRMデータのバックアップはどのくらいの頻度で取れますか?
対象:Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Operations Hub、Content HubのStarter以上
頻度はプランで分かれます。
- Starter、Professional:1週に1度
- Enterprise:24時間ごと(1日)に1度
ユーザー自身でCRMデータのバックアップを取れるようになりました。 実行すると、コンタクト・取引・カスタムオブジェクトなどのプロパティー情報が入ったファイルをダウンロードできます。
設定は、設定>バックアップ>バックアップを作成、の順です。

Google Driveなど外部の保存先に定期的に置いておけば、誤った一括更新や削除が起きたときの復旧材料になります。
この月の他のアップデートはどこで確認できますか?
ここで取り上げた4件以外の内容や、その後の仕様変更については、HubSpot公式のヘルプおよび製品アップデートのページで確認してください。
HubSpotの設定や運用設計のご支援はHubSpot導入支援とCRM導入・運用支援で行っています。MAとCRMの役割の違いはMAとCRMの違い、ご相談はお問い合わせよりお願いします。
FAQよくあるご質問
Q. 2024年9月のHubSpotアップデートで、特に影響が大きかったのは何ですか?
スコアの構築機能です。対象はMarketing Hub Professional以上で、公開当時はベータでした。それまでのスコアプロパティーはHubSpotが定めたルールでの点数付けだけでしたが、自社の顧客に合わせた条件と配点をユーザー自身で設定できるようになりました。設定できるオブジェクトはコンタクトと会社の2つです。
Q. エンゲージメントスコアと適合スコアは何が違いますか?
見ている対象が違います。エンゲージメントスコアは行動で、特定のページを閲覧したら何点、特定のCTAをクリックしたら何点というように直近の行動や興味度合いに応じて加点します。適合スコアは属性で、所属企業の規模・業種・所在地や、本人の役職・年齢といった情報に応じて加点します。コンタクトと会社のそれぞれで両方を設定できます。
Q. AIによるスコアリング条件の提案はどのプランで使えますか?
Enterpriseプランのみです。自社のコンタクトのうちライフサイクルステージが進んだ顧客の要素をさまざまな情報から分析し、より精度の高いスコアリング条件の提案を受けられます。Professional以上では条件と配点を自分で設定する形になります。
Q. フォームの条件付きロジックでは何ができますか?
対象はContent HubとMarketing HubのProfessional以上で、公開当時は公開ベータでした。マーケティング、フォーム、新規作成または編集、左上のロジックアイコン、ロジックを追加、ルールを追加、保存して有効化の順に設定します。例えば特定のドメインのメールアドレスが入力されたら会社情報の項目を非表示にする、といった出し分けができます。
Q. CRMデータのバックアップはどのくらいの頻度で取れますか?
プランによって異なります。StarterとProfessionalは1週に1度、Enterpriseは24時間ごとに1度です。対象はMarketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Operations Hub、Content HubのStarter以上。設定、バックアップ、バックアップを作成の順に実行すると、コンタクト・取引・カスタムオブジェクトなどのプロパティー情報が入ったファイルをダウンロードできます。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/濱津 舞(AEO/CRM・MA 導入・運用)。 2024年11月6日公開/2026年8月14日更新。