HubSpot 2025年5月のアップデート:手動レコード作成時に関連付けラベルを必須化
2025年5月のHubSpotアップデートの目玉は、手動でレコードを作成する際に関連付けラベルを必須にできる機能です。対象は各HubのProfessional以上で、購入経路などのラベルの入力漏れを防いで分析の精度を高められます。エクスポート名の変更も紹介します。2025年5月時点の情報です。
2025年5月のHubSpotアップデートの目玉は、手動でレコードを作成する際に関連付けラベルを必須にできるようになった点です。取引の「プライマリー購入者」のような特定のラベルを入力必須にでき、入力漏れをその場で防げます。対象は各HubのProfessional以上です。
効くのは、関連付けラベルを分析に使っている組織です。ラベルが一部しか入っていない状態では、購入経路別の受注率のような集計が成立しません。
この記事は2025年5月時点の情報です。 HubSpotは毎月機能が更新されるため、機能名・画面の位置・対象プランは現在と異なる可能性があります。設定する前に、最新の仕様をHubSpot公式のヘルプで確認してください。

この記事は、当社執行役員でHubSpotの新規導入支援と他CRM/SFAからの移行支援を担当している川内崇史が、その月の製品アップデートから実務に効くものを選んで解説したものです。
関連付けラベルの必須化では何ができますか?
対象:各種Hubの Professional以上
管理者は、コンタクト・会社・取引・チケット・カスタムオブジェクトのフォームで、関連付けラベルや特定のラベル(例:取引の「プライマリー購入者」)を必須にできるようになりました。
影響を受けるのは手動でレコードを作成している営業担当です。管理者が必須に設定した全てのフィールドやラベルを入力しないと登録が完了しません。
関連付けラベルを必須にすると、実務はどう変わりますか?
主な効果は2つです。
1. 関連付けラベルの入力精度が上がり、分析が精緻になる
例えば取引に紐づけるコンタクトの関連ラベルを「購入経路①〜③」の3つにして必須化すれば、購入経路ごとの受注金額・受注までの期間・受注率といった分析に必要な情報が全件そろいます。一部だけ入っている状態では母数が分からず、比較の材料になりません。
2. 紐づけ忘れ・入力漏れの防止
関連付けラベルは通常のプロパティー入力とフローが少し異なるため、入力忘れや漏れが発生しやすい項目です。集計担当者や管理者が定期的に漏れをチェックし、現場にリマインドする工数がかかっているケースは珍しくありません。必須化の設定で、この工数を大きく減らせます。
関連付けラベルの活用に悩んでいる、あるいはもっと活用したいと考えている場合は、どのラベルを必須にするかを現場と決めるところから始めてください。決めずに必須化すると、入力が止まって商談登録そのものが滞ります。CRMの設計手順はCRM導入の流れで扱っています。
エクスポート名は変更できますか?
対象:無料ツール(全てのHubおよびエディション)
エクスポート名を任意の名前に変更できるようになりました。 例えばフィルター条件で従業員数が100名以上と設定してエクスポートした場合、エクスポート名を「従業員数が100名以上リスト」にしておけます。
設定は、CRM(顧客管理)>会社/コンタクト/取引>エクスポート>エクスポート名をクリック>任意の名前を記入、の順です。

エクスポートを繰り返す運用では、後から中身を開かずに判別できることが効いてきます。
マーケティングEメールのUIはどこが変わりましたか?
対象:無料ツール(全てのHubおよびエディション)
マーケティングEメールのUIが更新されました。変更されたのは次の3画面です。
本文の作成画面

配信設定画面

配信予約画面

操作手順を社内マニュアルにしている場合は、画面キャプチャの差し替えが必要になる範囲です。
静的リストを動的リストに変換できますか?
対象:無料ツール(全てのHubおよびエディション)/公開当時はベータ版
静的リストを作成した後で、動的リストへ変換できるようになりました。
それまでは、静的リストに新しいフィルターを追加したい場合、リストを複製するか最初から作り直す必要がありました。 そのため、そのリストを使っているワークフローや、他のリストのフィルター条件に影響が出ることがありました。
変換機能によって、既存のワークフローやリストの条件を修正せずに済みます。
設定は、リスト>動的リストに変換する静的リストをクリック>アクション>動的リストに変換、の順です。

この月の他のアップデートはどこで確認できますか?
ここで取り上げた4件以外の内容や、その後の仕様変更については、HubSpot公式のヘルプおよび製品アップデートのページで確認してください。
HubSpotの設定や運用設計のご支援はHubSpot導入支援とCRM導入・運用支援で行っています。CRMとMAの役割の違いはCRMとMAの違い、他ツールとの比較はZoho導入支援、ご相談はお問い合わせよりお願いします。
FAQよくあるご質問
Q. 2025年5月のHubSpotアップデートで、特に影響が大きかったのは何ですか?
関連付けラベルの必須化です。対象は各HubのProfessional以上で、管理者はコンタクト・会社・取引・チケット・カスタムオブジェクトのフォームで、関連付けラベルや特定のラベルを必須にできます。例えば全ての取引にプライマリー購入者というラベルのコンタクトを関連付けることを必須にできます。
Q. 関連付けラベルを必須にすると、誰の作業が変わりますか?
手動でレコードを作成している営業担当です。管理者が必須として設定した全てのフィールドとラベルを入力しないと登録できなくなります。運用を切り替える前に、どのラベルを必須にするかを現場と決めておかないと、入力が止まって商談登録そのものが滞る可能性があります。
Q. 関連付けラベルを必須にすると分析はどう変わりますか?
分析に必要な情報が欠けなくなります。例えば取引に紐づけるコンタクトの関連ラベルを購入経路1から3の3種類にして必須化すると、購入経路ごとの受注金額・受注までの期間・受注率といった集計が全件そろった状態で出せます。一部だけラベルが入っている状態では、母数が分からず比較になりません。
Q. エクスポート名の変更はどのプランで使えますか?
無料ツールを含む全てのHubおよびエディションが対象です。CRM、会社またはコンタクトまたは取引、エクスポート、エクスポート名をクリックの順で任意の名前を入力します。例えば従業員数が100名以上という条件でエクスポートした場合、従業員数が100名以上リストという名前に変えておくと、後から中身を開かずに判別できます。
Q. 静的リストを動的リストに変換すると何が良いのですか?
作り直しが不要になります。従来は静的リストに新しいフィルターを追加したい場合、リストを複製するか最初から作り直す必要があり、そのリストを使っているワークフローや他のリストの条件に影響が出ていました。変換機能を使えば既存の設定を修正せずに済みます。手順はリスト、対象の静的リストをクリック、アクション、動的リストに変換の順です。
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出典・執筆:株式会社トライエッジ/濱津 舞(AEO/CRM・MA 導入・運用)。 2025年5月30日公開/2026年8月14日更新。