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HOME MEDIA CRM / SFA 2024年3月29日

請求書データは顧客分析の材料になる:Zoho CRMで一元管理する理由

請求書には、どの会社のどの部署がいつ誰からいくらで何を買ったかが残っています。財務の記録としてだけ保管すると、この情報は分析に使われません。Zoho CRMへ集約して顧客数・平均契約期間・契約解除の状況を可視化する方法と、その前に必ず必要になる名寄せの手順を3ステップで整理しました。

請求書には、どの会社のどの部署が、いつ、誰から、いくらで、何を買ったかが確実に残っています。これは顧客分析の材料として、社内で最も欠損の少ないデータです。

それでも使われないのは、請求情報が財務上の理由だけで保管されているからです。 営業担当が一度出した請求書を見返すことはほとんどなく、必要になってもメールの送信履歴から探すことになります。

この記事では、請求書データから何が分かるのか、Zoho CRMへ集約して何を可視化できるのか、そしてその前に必ず必要になる名寄せの手順を整理します。

請求書データからは何が分かりますか?

ビジネスを行う上では、必ず「顧客」が存在し「請求書」が存在します。企業によっては営業担当者が各々作成して顧客へ提出したり、経理部が作成したものを営業担当者から提出したりと、運用は分かれます。

請求情報は財務上、必ず組織で管理されているはずです。しかし多くの企業は「財務上の理由」で管理しているだけで、「マーケティング」の視点で管理・分析している企業は多くありません。

通常、請求書では下記の項目が詳細に分かります。

  • どの会社がどの部署に
  • いつ
  • 誰から(自社の営業担当)
  • いくらで
  • どんな商品、どのサービスを買った

この5項目を管理して集計するだけで、顧客の実態把握が可能になります。 会社・部署ごとの顧客数・平均契約期間・契約解除状況などを把握することで、自社の強みと弱みを数字(グラフ)を根拠にして知ることができます。これが、レポート機能やダッシュボードを活用した**「データの見える化」**です。

顧客情報をCRMに一元管理することのメリットとは・・の画像1

分析の前に必要な作業は何ですか?

請求書や顧客情報の分析を始める前に、まず顧客情報のデータクレンジングを行ってください。

相談を受ける中でよく聞く悩みが、顧客リスト(Excelなど)の「名寄せ」ができていないというものです。営業担当者ごとに顧客リストへの入力方法が統一されていないため、◯◯株式会社、◯◯(株)、◯◯といった表現が混在し、同一企業のデータが点在してしまっている状態です。

この状態のまま集計すると、1社の取引額が3つに割れて出てきます。 分析結果そのものが誤りになるため、先に整理が必要です。手順は3つです。

  1. 表記のルールを決める(法人格は前株・後株を含めて正式表記に統一する、など)
  2. 既存データを1つの表記へ寄せる(同一企業を1レコードに統合する)
  3. 以降の入力を必須項目と選択肢で縛る(自由入力を減らすと、ゆれは再発しません)

そのうえでZoho CRMへデータを一元化し、顧客に関するすべての情報を集約します。そうすることで、顧客データベースの構築と、レポート機能によるデータの可視化が行えるようになります。Zoho CRMを使うと、取引実績だけでなく、失注や取引に至った期間なども分析できます。

Zoho CRMでは何が管理できますか?

Zoho CRMでは顧客との**メール履歴、活動履歴、商談管理、添付データ(請求書・提案書)**など、顧客に関する全ての情報を管理できます。

まずは現場への定着を最優先として、企業が現場に残してほしい項目を必須項目にすることでデータ入力の漏れを防ぐことができます。ただし必須項目を増やしすぎると入力自体が敬遠されるため、営業判断に使う項目だけに絞ってください。

Zoho CRMでは同時編集はもちろん、顧客数が増えても顧客データを検索して情報入力・確認が行えます。データ破損に関してもExcelに比べてリスクが低く、万が一の際にも復元が可能である点も違いです。

デフォルトで入力項目が用意されているため、初めての方でも顧客情報を入力できます。項目のカスタマイズも管理画面から行え、チェックボックス項目やプルダウン項目の設置など、さまざまな項目を設けることができます。

Zoho CRMでできること・・の画像2

営業活動とはどうつながりますか?

請求データの分析は経理の話に見えますが、使うのは営業です。

  • 取引額の実績が顧客レコードに乗るため、当たる順番を決められる
  • 平均契約期間が分かるため、更新提案を出すタイミングが決まる
  • 契約解除の傾向が分かるため、離脱の兆しを事前に拾える

SFA / CRMで顧客管理をするメリットは、属人的になっている商談情報や顧客に関するすべての情報を一元化することです。蓄積された顧客情報をセグメンテーションし適切なアプローチを行うことで「お客様を良く知る」ことができ、それによって**「お客様から選ばれる」確率を上げる**ことにつながります。

顧客情報や商談情報を属人的に管理している、あるいはExcelで共有している状態であれば、早い段階でSFA / CRMでの一元管理に移すことをおすすめします。3つの管理方法の比較は顧客情報の管理方法3つの比較、CRMとSFAの使い分けはCRMとSFAの違いの記事、請求そのものを会計ソフト側と接続する話は会計ソフトとCRMの連携の記事で扱っています。

よくある失敗

1. 名寄せをせずに集計を始める

同じ会社が複数レコードに割れたまま集計すると、上位顧客の順位が実態と食い違います。

2. 請求書をPDFの添付だけで残す

添付ファイルは集計できません。金額・商品・請求月は必ず項目として持ってください。

3. 必須項目を増やしすぎる

入力の負担が増えると、営業は最低限しか入れなくなり、結局データが埋まりません。

4. 分析の目的を決めずに可視化する

「何を判断するための数字か」を先に決めないと、グラフを作って終わりになります。

まとめ

格安で導入できるSFA / CRMなら「Zoho CRM」の画像3

請求書は、社内で最も欠損の少ない顧客データです。財務の記録として保管するだけでなく、顧客の実態を知る材料として使ってください。

ただし、分析の前に名寄せが必要です。表記のルールを決め、既存データを寄せ、以降の入力を選択肢で縛る。この3つを済ませてから集計してください。

Zohoは会計・人事・ヘルプデスクなど幅広い業務に対応するクラウドサービスを揃えており、課題に合わせた組み合わせをご提案できます。導入の相談はZoho 導入・運用支援、CRM全般の考え方はCRM構築・運用をご覧ください。ご相談はお問い合わせより承ります。

FAQよくあるご質問

Q. 請求書データから何が分かりますか?

5つの項目が確実に残っています。どの会社のどの部署に、いつ、誰から(自社の営業担当)、いくらで、どんな商品やサービスを売ったかです。この5項目を集計するだけで、会社・部署ごとの顧客数、平均契約期間、契約解除の状況といった顧客の実態が把握できます。請求の記録は取引のたびに必ず作られるため、欠損が少ない点も分析の材料として優れています。

Q. 請求書データを分析に使う前に必要な作業は何ですか?

名寄せを含むデータクレンジングです。営業担当ごとに入力方法が統一されていないと、同じ会社が◯◯株式会社、◯◯(株)、◯◯という3つの表記で別々に登録され、取引額が分散します。手順は3つで、1つ目に表記のルールを決める、2つ目に既存データを1つの表記へ寄せる、3つ目に以降の入力を必須項目と選択肢で縛る、という流れです。

Q. Zoho CRMでは請求まわりの何を管理できますか?

顧客に関する情報をまとめて管理できます。メール履歴、活動履歴、商談管理、請求書や提案書といった添付データが同じ顧客レコードにぶら下がります。加えて、取引実績だけでなく失注や取引に至るまでの期間も分析できます。同時編集に対応しており、顧客数が増えても検索から入力・確認までを行えます。

Q. データが入力されない状態をどう防げばよいですか?

企業として現場に残してほしい項目を必須項目に設定してください。Zoho CRMではデフォルトで入力項目が用意されており、チェックボックスやプルダウンの追加も含めて項目のカスタマイズは管理画面から行えます。ただし必須項目を増やしすぎると入力自体が敬遠されるため、営業判断に使う項目だけに絞ることが前提です。

Q. Excelでの管理と比べて何が違いますか?

3点違います。1つ目は同時編集ができること。2つ目は顧客数が増えても検索と入力の速度が落ちにくいこと。3つ目はデータ破損のリスクが低く、万一の際にも復元が可能なことです。属人的に管理されている状態や、Excelで共有している状態から移す場合は、先に名寄せを済ませてから取り込んでください。

出典・執筆:株式会社トライエッジ/向佐 望(CRMコンサルタント)。 2024年3月29日公開/2026年8月14日更新。

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